導入
小学生のころに手に入れて、ずっと印象に残っているポケモンカードがある。096/PCG-Pの「ポケモン大好きクラブ」だ。
公開されているカード情報によると、このカードは「ポケモンだいすきクラブ」の「ポケモンカードゲームはじめて教室終了記念カード」とされている。ただのプロモカードというより、当時のポケモンカードの入口を象徴する1枚だったのだと思う。
思い出
当時の自分はカードを集めるのは好きだったけれど、対戦のルールはまだかなりあいまいだった。「カードを持っていること」と「ちゃんと遊べること」は、自分の中では別の話だった。
そんな中で出会ったのが、「ポケモンだいすきクラブ」にあったポケモンカードの教室だった。ポケモンだいすきクラブは2004年に始まった公式ファンクラブで、当初からインターネット中心に展開していたサービスだったから、Webでカードの遊び方を学ぶという体験は当時の流れにもよく合っていた。
教室を最後まで終えると、この「ポケモン大好きクラブ」のカードがもらえた、あるいは抽選で当たったような記憶がある。小学生のころの話なので、入手条件の細かいところは少しあやふやだ。
それでも、ルールをきちんと理解するきっかけになったことはよく覚えている。カードを集める楽しさとはまた別に、「こうやって遊ぶものなんだ」と知れたことがうれしかった。
今見ると価値がある理由
今このカードに価値を感じる理由は、単に昔のプロモカードだからではない。「はじめて教室終了記念カード」という形で当時の公式コミュニティと結びついているからこそ、その時代の空気まで閉じ込めたような存在になっている。
ポケモンだいすきクラブは、インターネット上でポケモンの楽しみ方を広げてきた場所だ。そう考えると、この1枚はカードそのものというより、「集めるだけだった子どもが、遊び方を覚えていく途中に出会った記念品」として価値があるように思う。
結び
昔のカードを見返すと、レア度や相場より先に、そのとき自分が何を感じていたかを思い出すことがある。この「ポケモン大好きクラブ」も、自分にとってはそんな1枚だ。
カードのルールがまだ曖昧だったころ、ちゃんと遊び方に触れるきっかけをくれた。だから今見ると、これはコレクションの中の1枚というより、ポケモンカードを「持っていた思い出」から「遊んだ思い出」に変えてくれたカードだったのだと思う。

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